新カゲロウプロジェクト0【第2話】
ユーロ「私達の目の能力がバレてるってことですよ。」
にっこり微笑むユーロ。
ユーロ以外全員「「えぇー⁉」」
皆驚きを隠せない。
モモ「ど…どうして?」
キド「これは…危険だな。派手に動けないな。」
カノ「いや…動けないでしょ。」
皆静かになる。
シンタロー「なんでバレたんだ?」
ユーロ「そんなの知りませんよ。」
キッパリ返すユーロ。
ユーロ「エネさん。」
エネ「はぃ!」
ユーロ「データ送っておいたからよろしくお願いね?」
エネ「任せて下さい!」
エネはコンピュータに潜り込んだ。
ユーロ「皆さんまだ私の話しは続きますよ。」
パソコンをまた操作し始める。
セト「これから僕たちはどうなるっすか?」
マリー「もう皆と居れない…?」
モモ「えぇ、そこまで⁉」
ユーロは咳払いをすると視線が集まる。
ユーロ「大体犯人は予想ついてますから。」
またもパソコンをモモ達に向ける。
モモ「あれ?この人…たしか。」
キド「知ってるのか如月?」
ユーロ「今人気上昇中アイドルの天月音色。」
動画を再生させるユーロ。
音色「皆、俺のために集まってくれて~」
動画は15分。それを見終わると。
カノ「これがどうしたの?ただの自己紹介みたいなものじゃん。」
と言う。
ユーロ「証拠は一瞬だけ見せる赤い目。」
マリー「能力を持ってるの?」
マリーはセトの後ろに隠れる。
ユーロ「そこまではわかんないねー。」
二ヘラと微笑む。
キド「こいつが俺らのことを知ってるのか?」
セト「僕達と全く関わりがないっすよ?モモさんぐらいでは?」
モモ「私何も言ってないよ!」
シンタロー「それはそうだろうな。」
ユーロはバンっと机に足を乗っける。
ユーロ「それがこいつの能力よ。」
足を乗っけた反動で大きな胸が揺れる。
キド「見透かされてるのか。」
ユーロ「いや、そんなもんじゃないよ。」
爪を噛むユーロ。団員もこんなユーロを見るのが初めてで動揺している。
ユーロ「私と同じ能力…『目を読む能力』よ。」
コノハ「…でも、それあんまり関係ないんじゃない?」
ユーロ「…関係あるって言ってるでしょ。」
またもパソコンを操作する。
何も写ってない画面をコノハ達に見せる。
ユーロ「私の能力には大きく分けて二つの力がある。」
キド「二つ…?」
クリックをするとユーロの自撮り写真が出てきた。
ユーロ「私の能力は皆知ってる通り数を瞬間的に当てるのは勿論当たり前。もう一つ具体的な能力あるでしょ?」
またクリックすると写真の上に黒い吹き出しが現れる。
ユーロ「私の場合目を読むとはちょっと違って、目を読み書きするって言った方がいいよね。」
クリックをすると黒い吹き出しの中には白い字で。
マリー「読み書き…?」
モモ「やだ…。頭痛くなってきちゃった。」
ヒビヤ「おばさんうるさい。」
ヒビヤがそう言うとううっといいながら縮こまるモモ。
ユーロ「いつも言うでしょ?お金をくれなきゃその場で記憶消させてもらうって?」
セト「確かに言うっす。」
カノ「えっ?あれ…冗談じゃないの…?」
ユーロ「勿論本当に言ってますからね。」
にっこり微笑むユーロ。
背中には黒いオーラらしきなものが見える。
ユーロ「情報言語から言うならばRAMのことね。」
キド「RAM?」
シンタロー「読み書きできる記憶素子のことだ。」
ユーロ「まぁ、ちょー簡単に言えばメモリーカードと一緒って感じかな?」
メモリーカードを親指と薬指で挟んでにっこり微笑む。
ユーロ「消すって言ってるけど書き変えることね。」
すると、笑顔を消した瞬間にメモリーカードは粉々になった。
マリー「ひぃっ!それ…壊して良かったんですか…?」
ユーロ「問題ないよ。新しく買ったやつだから何もメモリーには入ってない。」
またもクリックをすると今度は天音音色の写真が現れた。
ユーロ「ここで問題でーす。私が読みこんでそれを上から書き変えるとこが出来るってことは天音音色さんはどんなことが出来るでしょーか。シンキングタイムスタート。」
ストップウォッチで3分をはかる。
キド「やっぱり逆のことだろ…。」
モモ「読み書きの反対ですか…?」
カノ「なんかわかんないの、シンタロー君。」
シンタローに目線が集まる。
シンタロー「そう言われてもな…RAMの反対はROMだから…でもな。」
ヒビヤ「1人で納得するなよ。」
コノハ「ROMは読み出し専用の記憶素子のことだよ。」
今度はコノハに目線が集まる。
コノハ「だからあまり反対とは言わないんだよね。それならユーロも出来るから。」
マリー「よくわかんないなー…。」
セト「難しいっすね。」
するとタイマーが鳴る。
ユーロ「はぃ、終了でーす。」
にっこり微笑む。
ユーロ「でわ、答え合わせしましょうか。」
続く