罪の代償「セーレ」

「……優しさに漬け込まないほうが身の為だぞ?」

美しい金色の髪を一つに束ねている男性の足元には上半身と下半身が真っ二つに分かれている女性らしき人が転がっている物を見つめる。

「女は単純だな。優しくされるとすぐに調子に乗るけど、それは何でだ?俺には理解が出来ないんだけど」

剣を体内に吸収すると、赤色だった目は緑色に変わる。

「貴方には一生わかりませんよ。私にわからないものが貴方なんかに分かるわけがないでしょう。貴方は私なんですから」

身体についた血を0.01秒以内に拭い、いつも通りに綺麗にする。









「いつまで私はこの罪から逃れられるんでしょう?」
(一生俺から離れられないんだよ、お前は)